成功率の高い探偵と低い探偵

私はこれまで、沢山の探偵の方と一緒に調査に入らせて頂きました。その中には調査が上手いと思う人もいれば、そうではない人もいます。調査の成功率が高い「調査の上手い人」と調査を失敗しやすい「あまり上手くない人」では、何が違うのでしょうか。
今回は「調査を失敗しやすい人」の6つの特徴を記載します。

目次

調査を失敗しやすい6つの特徴

1. 対象者が出てきても気付かない

基本、初回の調査ではご依頼者様からの写真が最大の手掛かりとなります。写真と実物が一致せず、例え目の前を通り過ぎたとしても、「違う人だな」と思ってしまう。これでは調査になりません。

髪型が違ったり、
化粧の雰囲気が違ったり、
服装のイメージが違ったり、

様々なケースがあります。

探偵はどんな場合でも、対象者の顔をしっかりと把握し、判断する必要があります。これは経験により培われるという事もあると思いますが、ある程度のセンスも必要なのかもしれません。

また、発見はできたとしてもそのタイミングが遅いといった場合も、顔を覚えられてしまい調査が上手く進まなくなる可能性もあります。
遠くからでも対象者だとわかる調査員と、目の前を通り過ぎないとわからない調査員では前者の方が確実に良いので、それが可能になるようしっかりとしたトレーニングや経験が必要です。

2. 適切な距離を保てない尾行

距離が近すぎると当然怪しまれるリスクが高くなりますが、かと言って離れすぎてしまうと今度は見失うリスクが高まります。 
近付きすぎてしまう人は、ぐいぐい攻めて良い写真を撮りたいと思う方に多いかもしれませんが、やりすぎは禁物です。
反対に距離を離しすぎる人は、バレたらいけないと思う気持ちが強い方に多く見られます。

確かにバレるのはダメです。が、見失うのもダメ。
調査成功のためには、常に適切な距離を保って尾行しなくてはなりません。
適切な距離というのは状況に応じてその都度変わるため、瞬時の判断が必要となります。
適切な距離をしっかり把握し、臨機応変に対応することが出来る方は、上手いなと感じます。

例えば…

大型の商業施設でエレベーターに乗った場合。
これは、バレるリスクを考慮しても、絶対に近づかなくてはいけない場面です。
何故なら、一緒に乗らないとどこに行ったのか分からなくなってしまうから。
たとえ同じエレベーターに乗ったとしても、この時初めて相手の視線に入ったのなら特に問題はないはずです。相手も全く気にしないでしょう。(見つめ合うほど目が合ってしまった場合は問題ですが。。)
近い距離で尾行をし続けている探偵は、エレベーターに乗る前の段階で相手の視線に何度か入ってしまっている可能性があります。エレベーターという密室では、「こいつ、さっきも俺の後ろに居たな」などと気付かれてしまう可能性も高く、相手の警戒度は増してしまいます。
逆に距離を離すことを最優先にしてしまう探偵は、このエレベーターに乗ることができず、対象者を見失ってしまうでしょう。かくれんぼや探偵ごっこのような調査をしていては、ご依頼者様が欲しい映像は撮れません。
 
経験を積むことで適切な距離を把握しやすくなると思いますが、状況を瞬時に判断し、対応する能力も必要となります。

3. 体調管理が不十分

これはどの仕事にも当てはまりますね。
探偵は少し特殊な仕事です。
暑い日も寒い日も、雨の日も雪の日も、天気に関係はありません。外で長時間張り込むことも日常茶飯事。
どんな時でも、長時間の尾行や張り込みを達成できる体調管理能力が重要となります。私が知っている中でも、何度も何度もトイレに行く人や、長時間の立ちでの待機で腰がやられてしまう人など、少なからずいました。
酷い時には尾行中に腹痛を催して一旦調査から離れるなんてことも…上手い下手以前の問題にはなりますが…体調管理はとても大事です。

4. 身体能力が低い

ここでいう身体能力とは、主にフットワークの事を指します。
尾行中、対象者が走って移動することも割とあります。
駅の近くや乗り換えの際などで、全力で走っている人を見かけたことはありませんか?
あんな人達です。

特に浮気なんてしてる人は、
終電ギリギリまで遊んで駅までダッシュ。
待ち合わせに遅れそうでダッシュ。
通勤の際は、乗り換え時にダッシュ。
仕事に遅れそうでダッシュ。
このようなことが結構あるため、走って尾行することもしばしば。
この時、足が遅いと追いつけないですし、体力が無くてもダメ。
高齢の方や肥満気味の方は結構大変だと思います。
どんな時でも対象者を追いかけ続けるためには、フットワークが軽いに越したことはありません。

5. 運転が苦手

探偵は徒歩での尾行だけではありません。対象者が車移動の場合、どこに向かうか不明な場合、車で尾行することも数多くあります。
車で追いかける際にドライバーの運転技術が低いと、失敗のリスクは当然上がります。
追跡が目的なのに、運転することでいっぱいいっぱいでは、対象者を見失ってしまう可能性もあります。
視野が広く、余裕を持って運転することが出来ないと難しいでしょう。

6. 状況判断が出来ない

これがかなり重要です。
調査にはそれぞれ目的があります。目的によって、注視すべきポイントももちろん変わってきます。
抑えるポイントをしっかりと把握し、失敗を招く可能性のある行動を自らとるべきではありません。

例えば…

対象者の勤務先で張り込んで、退社後の素行調査をする場合。
対象者が出てきた際にはなんでもかんでも追うのではなく、その際の状況をしっかり見極めて判断をすることが大事です。
出てきたときの様子が手ぶらの場合は、タバコを吸って戻るだけとか、自販機で飲み物を買って戻る、などがほとんどです。それであれば、遠くから撮れれば十分。本来の目的ではないですからね。
必死になって追いかけたりする探偵もいますが、それはリスクを高くするだけの行為です。
一番知りたい退社後の行動でしっかりとした尾行と撮影をできるよう、必要の無い所では無理をせず、警戒されないように努めることが大事です。

他にも、不倫調査の場合。
不倫調査の際に重要なポイントはホテルや家の出入りです。
飲食店で何を食べたかコンビニで何を買ったのか、これらの情報もあるに越したことは無いですが、リスクを背負ってまでやることではありません。
ご依頼者様の目的をしっかりと理解し、それにあった調査を行えるように状況判断をする事が非常に大切です。

まとめ

探偵をやっていく上で気をつけるべき点、必要な点は、これら以外にもまだまだあるとは思います。今回は特に伝えておきたいことをピックアップし、重点的にご紹介しました。
弊社では、上記のような「失敗しやすい探偵の特徴」を持つ調査員を使うことはありません。
ご依頼者様の目的に合わせて、適切な調査を行います。
是非安心してご依頼下さい!

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